減塩でがん予防
日本人の食塩摂取量は、世界一
厚生労働省が公表している、5年毎に改訂されている食事摂取基準では、
最新の2015年度版で、ナトリウム(食塩相当量)の目標値は男性で、
一日8.0グラム未満、女性で7.0グラム未満となっています。
改訂されるごとに下がってはいますが、世界基準でみるとまだまだ多い
のが現状です。
世界保健機関(WHO)では、食塩摂取目標が1日5グラム以下となっています。
日本人に多い、胃がんの原因として、食塩摂取量の多さが注目されています。
日本同様、塩分摂取量の多いチリなどでは胃がんが多いのですが、塩分摂取量が少ない欧米などでは、胃がんの割合が少なくなっています。
食塩量とナトリウム
食品の成分表示を見ると、ナトリウムという表記で表示されていますが、これは、法律で
食品に栄養成分をする時には、ナトリウムの数字で表記するように決まっています。
では、食塩とナトリウムの違いはなんでしょう?
塩分とは、一般的には食塩の事を言いますが、食塩の成分は、ナトリウムと塩素が結合した
化合物「塩化ナトリウム」のことをいいます。
よって、食塩量=ナトリウム量ではなく、食塩量の約40パーセントがナトリウムに相当
しますので、ナトリウム量を塩分量に換算するには、2.54倍します。
一般的に、ナトリウム量は、ミリグラム、食塩量はグラムで表示されることが多いので、
ナトリウム量を塩分量に換算するには、下記の計算式で計算します。
ナトリウム量(ミリグラム)×2.54÷1000=食塩相当量(グラム)
食塩については、「塩分」にも書いていますので、参考にして下さい。
日常生活でちょっとした工夫で塩分は減らせます。
- 外食をなるべく少なくする
最近は、メニューに食塩相当量など、塩分の記載があるお店もあるのですが、濃い味は美味しく感じる傾向があるので、頻繁だと、それに慣れて塩分の取り過ぎということになってしまいます。 - 麺のスープは全部飲まない
ラーメンのスープには相当の塩分が含まれていますので、スープをなるべく残す事で塩分を減らします。 - インスタント食品を減らす
カップラーメンなどのインスタント食品は手軽に食べる事ができるのですが、塩分は多いです。 - スナック菓子などもなるべく少なく
会社での残業時や、休憩時間にお菓子を食べながら...って事は息抜きにはいいのですが、これも毎日、習慣化してしまうと塩分過多になってしまいます。