がんの原因 感染

ウイルス・細菌の感染によるがんの発生

2016/10/23

日本人のがんの原因として多いのが、ウィルス・細菌の感染による、がんです。
女性では1位が「感染」となっており、男性でも2位となっています。

ウイルス・細菌に感染したら必ずがんになると言う訳ではありませんが、感染を予防することでリスクを減らす事ができますので、定期的な検診、検査が重要です。

ウイルス・細菌と発生するがんとの関連は次のようなものが言われています。

ウィルス・細菌  がんの種類
B 型・C 型肝炎ウイルス 肝がん
ヘリコプターピロリ菌 胃がん
ヒトパピローマウイルス(HPV) 子宮頸がん
ヒトT細胞白血病ウイルスI型 (HTLV-1) 成人 T 細胞白血病・ リンパ腫
  • 肝炎ウイルスと肝がん

    感染しても、何十年も気付かない..
    肝硬変、がんになって発見される場合がある

    肝がんの8割から9割は肝炎ウイルス感染者から発生しています。
    肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎、肝硬変と進行し、肝がん発症となる場合があります。
    慢性肝炎では、自覚症状があまりないのでわからないのですが、血液検査で肝炎ウイルス感染は発見できるので、検査を受ける事が重要です。
    肝炎ウイルスには5種類があることは、ウイルス(発がん遺伝子)の記事で書きましたが、問題となるのはB型、C型で日本人の感染者は300万人と言われています。

    B型肝炎ウイルスの感染は、B型肝炎ウイルスに感染したお母さんから出産時に感染する事が原因ですが、1986年以降はワクチンが開発されて母子感染は防げるようになっています。
    他の感染経路としては、性的接触などがありますが、思春期以降にB型肝炎ウイルスに感染した場合(健康な成人の場合)、多くは一過性の感染で終わり慢性化はしません。

    しかし、近年は健康な成人が感染した場合も慢性化しやすい欧米型のB型肝炎(遺伝子型ジェノタイプ A)が増加しています。
    従来の日本のB型急性肝炎から慢性化する確率は1%以下でしたが、欧米型のB型肝炎の場合10%が慢性化すると言われています。
    慢性肝炎の30%が肝硬変に進行し、肝硬変の30%が肝がんになると言われています。

    C型肝炎は、1989年(平成元年)に発見されたウイルスで、血液、体液などを介して感染します。
    それ以前の輸血などの医療行為、特に第二次世界大戦時に負傷した兵士などへの輸血によって広まったと考えられています。

    個人差はありますが、慢性肝炎から肝硬変まで約20年、肝硬変から肝がんまで約10年程度の長い年月をかけて進行します。

    肝がんのリスク要因として「喫煙」、「飲酒」は確実と言われています。
    ウイルス感染者は、禁煙と飲酒を控える事がリスクを少しでも下げる事ができます。
    また、コーヒーをよく飲んでいる人の肝がんの発生率が低いという研究データもありますので参考にしてみて下さい。

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