がんの早期発見、がん検診が尿1滴で診断可能に...3年後には実用化へ
日本人の二人に一人が、がんにかかり、日本人の死亡原因の1位となっています。
長年の研究で、がんの多くの原因は、生活習慣にあり、生活習慣の見直し、改善でがん発生のリスクを減らせることが分かっています。
がん発生には、さまざまな要因があり、一部のがんは遺伝要因もあることから、絶対に防げるものでもありません。
がん発生のメカニズムは「がんはどのような病気なのか?」で書きましたが、細胞が生まれ変わる細胞分裂時に細胞のミスコピーが発生し、本来人間が持っている修復機能を超えてがん細胞が増殖し、自覚症状がでたり、検査で発見されたりします。
医学の進歩によって、早期発見で、治るがんも多くなってきましたが、がんの怖さは初期の段階では自覚症状のない場合が多く、気付いた時にはかなり進行した状態ということもあります。
がんを治すためには、早期に発見して、対応することが重要なのですが、現在の検査方法では発見されにくいがんもあります。
一般的な人間ドッグの検査と、発見されるがんの種類は下記のようになっています。
検査 | 発見されるがんの種類 |
胸部X線 | 肺がん |
血液検査 | 白血病、膵臓がん |
超音波検査 | 胆嚢がん |
バリウム | 食道がん、胃がん |
便検査 | 大腸がん |
現状の一般的な検査では、早期発見が難しいがんとして、膵(すい)臓がん、胆管がんが上げられます。
ステージ0、ステージ1の早期がんも発見できる画期的な検査法とは!?
検査に必要なのは、尿、それも一滴、大掛かりな装置も必要のない「線虫」を使った検査法。
「線虫」が、がん患者の尿には集まり、健常者の尿からは逃げていくという性質を使い判断できると言う。
腫瘍マーカーという検査では、診断できる確率が10%〜20%に対して、95.8%という驚異的な数字になっています。