がん予防 食生活

コーヒーががんを抑える?

国立がん研究センターでコーヒー摂取とがんとの関連について、以下の研究結果があります。

「コーヒーをよく飲んでいる人で肝がんの発生率が低い」

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コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について

「コーヒーをよく飲んでいる人ほど子宮体がんの発生率が低い」

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コーヒーと子宮体がんの発生率との関係について

「コーヒーは女性の浸潤結腸がんを予防」

coffee-colon-cancer コーヒー摂取と大腸がんとの関連について

 

※浸潤がん:粘膜を超えて広がったがん

この研究によると、男女に関係なく、コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほとんど毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど低下しています。
1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1に減少した結果となっています。

日本では、肝がんの原因の80%がC型肝炎ウィルス、10%がB型肝炎ウィルスとなっていますが、この研究では肝炎ウイルスの感染の有無が明確になっていないので、コーヒーにがん予防効果があるのかはっきりしません。

子宮体がんでは、コーヒーを飲むのが週2日以下の人を1とした場合の相対リスクは、毎日1、2杯で0.61、毎日3杯以上で0.38とリスクは低下しています。

大腸がんの場合は、男性では関連性がみられていません。
女性の場合は、コーヒーをほとんど飲まない人を1とした場合の相対リスクは、浸潤がんを部位別に見た場合、浸潤結腸がんでは毎日3杯以上で0.4とリスクが低下しています。

これらの結果から、コーヒーが何らかの予防効果があるのは数値からわかりますが、はっきりした根拠は示されていません。
しかし、考えられている仕組みが提示されています。

コーヒーのがん予防効果は、インスリン分泌の抑制と抗酸化作用

  • インスリンには腫瘍増殖作用があることが知られていますが、コーヒーを飲む事によって、糖の吸収が抑えられ、結果としてインスリンの分泌を抑えることによるもの。
  • コーヒーには、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)が含まれているが、ポリフェノールが持つ抗酸化作用によるもの。

コーヒーのがんリスク低減効果のデータがある一方、がん発生リスクを上げるという調査結果もあります。

コーヒー、カフェイン摂取量が高いほど膀胱がんリスクは上昇

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国立がん研究センター
コーヒー、緑茶、カフェイン摂取と膀胱がん発生率との関係について(非喫煙者)

膀胱がんの確実なリスク要因は「喫煙」ですので、上記の研究では、非喫煙者について集計しています。
非喫煙者では、コーヒーをほとんど飲まないグループを1とした場合、1日1杯以上飲むグループは2.2倍リスクが高くなっています。
緑茶については関連は見られませんが、コーヒー、緑茶に含まれるカフェインの摂取量を3つのグループに分けた分析では、最も多いグループは最も少ないグループに比べて2倍リスクが高くなっています。

バランス良く摂取する

coffee-cakeコーヒーにも良い面、悪い面があります。
特定のがんには予防効果もあるかも知れませんが、リスクを上げてしまう面も持っています。

仕事や勉強のあいまに飲むコーヒーは、ほっと一息するリラックス効果も持っています。
だからと言って、飲み過ぎてしまえば、胃を荒らしたり、たばこを吸う人は相乗効果でさらに膀胱がんのリスクを上げてしまいそうです。

やはり、バランス良くコーヒーを楽しむ事が大切のようです。

 

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