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子宮頸がんの原因ウイルス

2016/10/30

子宮頸がんの原因は、ほぼ100%ウイルス感染によるもの

子宮頸がんとは、子宮の入り口である子宮頸部というところにできるがんです。
子宮にできるがんは、子宮体がん(しきゅうたいがん)と子宮頸がん(しきゅうけいがん)ですが、子宮頸がんは約7割を占めます。
がんは、はっきりとした原因が特定できない場合が多いのですが、子宮頸がんは原因が特定できています。

ヒト・パピローマ ウイルス(Human papillomavirus:HPV)への感染が原因です。
性行為によって感染しますが、HPV自体は性経験のある人なら一度は感染するというありふれたものです。
HPVに感染したからといって必ず子宮頸がんになるわけではありません。

HPVには、100種類以上の型があり、その中で発がん性のリスクの高いのは16型と18型が子宮頸がんの主な原因となる事がわかっています。
感染した場合でも、免疫力によって排除される事が多いですが、排除されずに感染した状態が長く続くと、子宮頸がんが発生すると考えられています。
感染者が子宮頸がんを発症する率は0.15%程度です。
割合的には、1000人の感染者から、子宮頸がんを発症するのは1〜2人という割合です。

早期発見(0期)で完治する

子宮頸がんは0期からⅣ期に分けられていますが、0期の初期の状態であれば、がんの部分を切除する手術で100%治るがんです。
ただ初期段階では自覚症状がないので、早期発見するためには、定期的に検診を受ける事が大切です。

子宮頸がんの予防法

子宮頸がんは、早期発見で治るがんですので、2年に1回の頻度で子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。

諸外国に比べて低い受診率

子宮頸がんを早期発見するには子宮頸がん検診を受診することが重要ですが、諸外国に比べて、日本の受診率は低いです。
アメリカでは85%もの受診率になっていますが、日本の受診率は37.7%とかなり低い数値になっています。

20-69歳 女性の子宮頸がん検診受診割合(2013年)
出典:OECD,OECD Health Data 2013,June 2013

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子宮頸がんワクチンの有効性

子宮頸がんの原因ウイルス、HPVですが100種類以上のうち、ハイリスクのHPVは15種類あることがわかっています。

16型、18型以外にも、31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、68型、73型、82型がリスクの高いウイルスです。
欧米で多い、16型、18型のウイルスですが、日本では比較的割合が少なく、ワクチンで予防できるのは、50%〜60%と言われています。

子宮頸がんワクチンの問題

日本では、2013年4月に定期接種になりましたが、接種後に原因不明の運動障害などの副反応が報告された為、2013年6月に厚生労働省は「副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではない」としています。

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